平屋住宅と土地探し

注文住宅を新築で建てようと言う場合、選択肢のひとつには平屋住宅が挙げられます。平屋住宅は住宅機能をコンパクトにまとめることができる点、そして上階がない分、一階にかかる重量の負担を大幅に軽減できることから、地震の揺れに対しても強いと言う点がメリットとしては挙げられます。ただし一方で、二階がない分部屋数やスペースが限られてくると言う点はデメリットです。また地震の揺れに対しても、地盤との関係によってはそれほど軽減が期待できない場合もあります。こうしたデメリットをできるだけ解消するためには、土地探しが重要です。まず注文住宅の新築で平屋住宅を建てる場合には、土地はできるだけ広いのに越したことはありません。広ければそれだけ部屋数やスペースも増やすことができるためです。

そうなると、周囲との兼ね合いも関係してきます。広いのはいいが部屋によっては道路に近くてうるさいと言った状態では、せっかくの平屋のメリットも台無しになってしまいかねません。ですからできるだけ快適に過ごすことができて、なおかつ広い土地を選ぶのが望ましいと言うことになります。住居スペースだけではなく、駐車スペースなども頭に入れておく必要があります。万が一のリフォームに備えて、できるだけ周囲に建物が少ない、スペースに余裕がある土地を選ぶのが望ましいです。それから地震との関係ですが、これは平屋住宅であっても地盤的に固い土地を選ぶのがベストです。平屋住宅は地震には強いと言われていますが、半面、水害には弱い側面があります。高さがない分、水が侵入してきた時に逃げ場がないためです。また出入り口なども一階に集中するため、二階建てよりもより水が浸入しやすいと言うのも言えることです。

海や川が近くにあると言うことは、地盤が弱いことが多いと言えます。ですから地震への備え、そして水害への備えを考えると、できるだけ海や川からは離れた土地を選ぶのがベストだと考えられます。こうしたことに加えて、一般住宅と同じように、ある程度の利便性は求めたいところですし、防犯性などにも配慮は必要です。平屋住宅に相応しい土地は、考えれば考えるほど奥が深く、それ故に思わぬくらいに時間を要してしまうことも少なくありません。ですから平屋住宅を注文住宅の新築で建てると言うことが少しでも頭を過った時から、できるだけ土地選びに着手することが望ましいです。慌てて土地選びをすると、つい妥協しがちになってしまうので注意が必要です。